2007年06月15日

砂の器/オリジナル・サウンドトラック

「砂の器」は、松本清張さんの小説が原作で、これまで4回もドラマ化されているそうです。
この作品のドラマ化では「ピアノ協奏曲」が毎回注目されます。音楽担当の作曲家の手腕が問われます。
調べてみると、一作目では菅野光亮作曲、演奏は東京交響楽団。さらに音楽監督には芥川也寸志など、豪華メンバーですね。ピアノ協奏曲の出来がドラマの印象を決定すると言っても過言ではないでしょう。

今回紹介するのは、一番最近の4作目。2004年版のサントラです。
こちらのメンバーは、作曲が千住明さん。演奏が日本フィルハーモニー交響楽団。そしてピアノが羽田健太郎さんです。

さて、そのピアノ協奏曲ですが、千住さんの話しによると、作曲期限が一ヶ月しか頂けなかったとのこと。
オーケストレーションなど、物理的に時間のかかる作業が多いピアノ協奏曲において一ヶ月というのは、そうとう過酷なスケジュールになったようです。そもそも千住さんにとってもピアノ協奏曲は初の作曲ですし、研究も兼ねて、もっと時間はほしかったかもしれません。

そんな中でできたピアノ協奏曲「宿命」ですが、評判は微妙ですね〜・・・。
まず、全二楽章です。もちろん、ドラマ的に第三楽章が必要なかったのかもしれませんが、そこはちょっと物足りない気はします。
あと、非常にムード音楽的で、聴いた感じクラシックのピアノ協奏曲という感じはありません。
この点が、よく批判されていますが、千住さんと羽田さんという、どちらかというとイージーリスニングやムード音楽を得意とする二人によるピアノ協奏曲ですので、それを踏まえた上で楽しめば良いと思います。

千住さんのファンや、羽田健太郎さんのファンとして聴くと、二人の魅力を存分に生かした、とてもすばらしいコンチェルトに仕上がっていると思いますよ。

メロディーも美しいですね。 ピアノ協奏曲内で使われる主題が三曲目の「幻の影」でストリングス演奏されますが、この往年のムード音楽を思わせるような甘美なメロディーは数ある千住メロディーの中でもピカイチです。

賛否両論の作品ではありますが、千住さん、羽田さんファンの私としては充分楽しめた一枚です。

砂の器
砂の器
posted with amazlet on 07.06.15
千住明 羽田健太郎 小松長生 日本フィルハーモニー交響楽団 TVサントラ
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posted by 悠 at 13:47| Comment(2) | TrackBack(0) | クラシック>ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
残念ながら、私は最新作のドラマは見ていないので、この曲も未聴です。
でも、ご紹介を読ませていただいて是非聴いてみたくなりました。
羽田さんのピアノというのも、惹かれますね。
Posted by coollife at 2007年06月16日 12:08
coollifeさんへ

ドラマの方も、主演が中居正広さんで、なかなか面白かったですよ。
音楽も、千住さんの力作ですのでオススメです!
きっちりメロディーあり、ハーモニーあり、展開ありのピアノ協奏曲なので、とても聴きやすいです。
Posted by 悠 at 2007年06月16日 22:42
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