2007年01月18日

ブラームス「交響曲第4番」/アンセルメ&スイス・ロマンド管弦楽団

私が最近お気に入りの1枚です。
ちょっとクラッシックに詳しい方なら「アンセルメ指揮のブラームス!?」
と、びっくりするかもしれません。
それもそのはず、アンセルメとスイス・ロマンド管弦楽団という組み合わせは、あまりにもラヴェル等、フランス音楽専門というイメージが強いからです。

いずれにしても美しく洗練された音楽をレパートリーとする指揮者で、ブラームスやベートーヴェンなどの苦悩と愛憎!?の音楽とはかけ離れた演奏をする人なのです。

そのアンセルメが、ブラームスの数ある曲のなかでも、特に人間的苦悩と悲哀に満ちた、第4を指揮しています。
私は第4を「ブラームスの昼ドラ」なんて呼んでますが、これを「朝ドラ」のような音楽を得意とするアンセルメが指揮しているのです・・・。非常に楽しみにして聴きました!!

感想から言えば、先入観もあるのかもしれませんが、これ、ブラームス!?といった演奏でした(笑
いや、良い意味でです。かけ離れてはいますが、まったく新しい名演奏だと思いました。こんな爽やかなブラームスはアンセルメしかできないでしょう。

とにかく、人間臭さは皆無で、大自然の清涼感すら感じさせる演奏なのです。
ブラームスの第4で清涼感を感じたのははじめてです。弦や金管楽器の音色も繊細に澄んでいて、テンポも速く、まぁ、なんとも聴いていて気持ちの良いブラームスでした。実に清々しく聞こえました。

特に第1楽章が素晴らしく、アンセルメの美学がよく表れていると思います。通常悲壮感が漂うクライマックスも、どこか軽快に聞こえます。まったくドイツロマン派らしくなく、むしろ、グリーグやシベリウスのような北欧の音楽のような香りすらしてきます。賛否分かれる演奏かもしれませんが、とても惹き込まれる演奏ではありました。ブラームスは暗くて苦手・・・という人も、アンセルメの演奏で聴くと考えが変わるかもしれません。

アンセルメはブラームスの交響曲を全集として録音しているので、これはちょっと、ブラームスの他の交響曲も聴いてみないと。。。

ちなみに、このアルバムに収録されているもう1曲。アンセルメによるシューマンの交響曲第2番は、世界初CD化だそうです。こちらも興味深い演奏でした。

ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98/シューマン:交響曲第2番 ハ長調 作品61
アンセルメ(エルネスト) ブラームス スイス・ロマンド管弦楽団 シューマン
ユニバーサルクラシック (2001/07/25)
売り上げランキング: 3237
この記事へのコメント
アンセルメとブラームス、確かに意外な組み合わせですね。
私はカールベーム盤を愛聴していますが、過去に聞いたものではバーンスタインとかジョージセルなども良かったです。
実は、この曲、古今東西の交響曲の中で、私が最も好きな曲の一つです。
むせび泣くようなバイオリンの旋律から始まるなんて、シンフォニーの常識を覆す出だしですが、全体を見るときっちりと美しいまでのソナタ形式にのっとっていますね。
古典的な形式の中にロマンを溢れさすなんて、やっぱ天才だと思います。
Posted by coollife at 2007年01月19日 21:53
coollifeさんへ

こんばんは♪
たしかに、この交響曲は古典とロマンが上手く混ざり合ってますね。ブラームスの良さ極まったような曲です。

ベームとこの曲は相性が良いですよね。最近買ったオムニバスCDで、ベーム指揮の第1楽章だけ入ってるのがありました。とても魅力的な演奏だったので全曲聴きたいと思っていたところです。
Posted by 悠 at 2007年01月20日 00:15
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/31637963

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。