2006年12月10日

池袋ウエストゲートパーク Classic Edition

小説「池袋ウエストゲートパーク」に出てくるクラシック音楽を集めたCDです。
したがって、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」のサントラではありません。

作者の石田衣良さんは、相当クラシック音楽が好きなようで、他にも「石田衣良モーツァルト・セレクション」という、エッセイ付きCDも出しています。

この「池袋ウエストゲートパーク Classic Edition」でも、ライナーノートの各曲の解説をすべて石田衣良さんが書いてまして、どういう意図をもって、この曲を使用したか・・・などの説明が、詳しく載っています。また、曲が使用された箇所のストーリーも載っていますので、改めて小説を読み返す必要もありません。

石田さんの解説も、クラシックCDありがちな、難しいものではなく、とても共感できるものがありました。このアルバムには、現代音楽も2曲収録されていますが、石田さんの解説を読んでから聴くと、構えることなく、とても楽しく聴く事ができます。

ただ、このアルバムはあくまでも、「池袋ウエストゲートパーク」をより理解するためのアルバムで、クラシックファン向けとしては、微妙です。なぜなら、抜粋が多いのです。途中で終わってしまう曲が、いくつかありました。これはちょっと残念。とても切りの良いところで抜粋しているので、それほど違和感はありませんが、せっかくなら1楽章すべて聴きたいところです。

選曲は、かなり幅広く、癒し系なものから、ハードなものまで色々です。
なかでも、このアルバムではじめて知った、ライヒの「18人の音楽家のための音楽~Section 3(A/B)」という現代音楽は、とても心に残りました。とてもスピード感があり、不思議な心地よさと、なにか、別世界をどこまでも飛んでいくような幻想的な雰囲気すらします。こういう曲をチョイスしてくる石田衣良さんのセンスは素晴らしいと思います。

池袋ウエストゲートパーク Classic Edition
オムニバス(クラシック) アーヴィング(ロバート) ニューヨーク・シティ・バレエ管弦楽団 チャイコフスキー バレンボイム(ダニエル) パリ管弦楽団 ストラヴィンスキー アース(モニク) ラヴェル フェルメール弦楽四重奏団
ワーナーミュージック・ジャパン (2005/04/13)
売り上げランキング: 2276


1. 弦楽セレナード~第1楽章(チャイコフスキー)
2. 春の祭典~春のきざしと乙女たちの踊り/誘拐の遊び/春のロンド(ストラヴィンスキー)
3. 亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)
4. 弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」~第2楽章(シューベルト)
5. 弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」~第4楽章(シューベルト)
6. 弦楽セレナード~第3楽章(チャイコフスキー)
7. 鳥のカタログ~キガシラコウライウグイス(メシアン)
8. 十字架上の七つの言葉~ソナタ/ラルゴ 父よ,かれらをおゆるしください。かれらはなにをしているかを知らないからです(ハイドン)
9. 18人の音楽家のための音楽~Section 3(A/B)(ライヒ)
10. マタイ受難曲~アリア:わが心よ,おのれを潔めよ(J.S.バッハ)
この記事へのコメント
こんばんは
最近CDショップにあまり行っていないので,こんなCDが出ているとは知りませんでした.
石田さんの小説で知っている曲が出てくると,すぐに頭の中でBGMとして鳴り出すんですよね.
でも,知らない曲が出てくると,どんな曲かすごく知りたくなります.
そういう意味では,7曲目から以後を聴いてみたいです.
Posted by coollife at 2006年12月10日 21:38
coollifeさんへ

知らない曲を聴く事ができたのはとても良かったです。
聴いてから読むと、印象も変わってきますね。

石田さんの解説は非常に面白いので、解説を読むだけでも価値がありますよ。
チャイコフスキーの曲を使用した理由とかも、なかなか面白いです。
Posted by 悠 at 2006年12月10日 23:12
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