2006年11月15日

ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 「悲愴」

さて、今回は悲愴ソナタです!
有名なのは第二楽章ですね。ポピュラー音楽にもアレンジされたり、とても人気が有ります。しみじみとしたメロディーが胸を打つ名曲です。
よく、ベートーヴェンはメロディーを作るのが上手じゃなかった・・・なんて話を聞きますが、この楽曲を聴く限り、まったくそんなことはないと思います。
何度聴いてもメロディーの美しさには感動しますし、ベートーヴェンらしい深い味わいのある曲ですので、聴くほどに新たな発見があります。

ベートーヴェンの曲は、定番の演奏が多いような気がします。
交響曲も奇数番号はフルトヴェングラーが定番になっているのが多いですし、ピアノ・ソナタの大部分は、バックハウスの演奏が最高とされてたり・・・。
特に、バックハウスはあまりに名盤の定番になりすぎて、私なんか、他の演奏のCDを選択することがあまりありません。

でも、たまには他の演奏も!と、いうことで、今回のオススメはルドルフ・ゼルキン、59歳の時の「悲愴」です。このCDには「月光」「熱情」といった3大ソナタも収められています。
いずれの曲でもバックハウスとは異なる、非常にロマンティックな名演奏を聴かせてくれます。
バックハウスが古典派!!的な堅い演奏なら、ゼルキンはロマン派を感じさせる幻想的な演奏です。
特に、月光の第一楽章、悲愴の第二楽章は演奏時間がバックハウスより1分程度長く、しみじみと曲の内面を描きだしています。
これは、本当に美しい演奏です。(ただし、他の楽章はかなり早いテンポです)

以前、バックハウスの月光ソナタを紹介した時に、「月光というより、雨の夜を思わせる音楽」なんて書いてしまいましたが、ゼルキンの演奏で聴く月光は、まさに月光です。
この曲は詩人のレルシュタープが「スイスのルツェルン湖の月光に揺れる小舟のようだ」と評したことから「月光」と呼ばれるようになったのですが、まさにそのとおりの演奏だと思います。情景が目に浮かびます。
悲愴の第2楽章も、どこか寂しさ漂う演奏で、聴いていて切なくなってしまいす。
中間部もテンポが速くなることはなく、終始穏やかに演奏されています。

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ
ゼルキン(ルドルフ) ベートーヴェン
ソニーミュージックエンタテインメント (1995/10/21)
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1. ピアノ・ソナタ第8番ハ短調op.13「悲愴」
2. 同第14番嬰ハ短調op.27―2「月光」
3. 同第23番ヘ短調op.57「熱情」
4. 同第24番嬰ヘ長調op.78
posted by 悠 at 16:16| Comment(2) | TrackBack(0) | クラシック>ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なつかしい名前を目にして思わずコメントしてしまいました.
ゼルキン,バックハウスどちらもいいですね.
我々の世代には同じウイルヘルムでもケンプファンも多くいました.
Posted by coollife at 2006年11月16日 00:53
coollifeさんへ

ケンプの演奏も良いですよね〜♪
こういう個性的な演奏をしてくれるアーティストは、最近減ってきました。
ゼルキンもバックハウスもケンプも、曲の弾き方はまったく違えど、どれも名盤でしたね。
Posted by 悠 at 2006年11月16日 20:02
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