2006年04月20日

「アニュス・デイ」バーバー

バーバーの「アニュス・デイ」で、ピンとこない人でも、バーバーのアダージョ(弦楽のためのアダージョ)ならば、ご存知ではないでしょうか?
バーバーのアダージョの合唱ヴァージョンが、このアニュス・デイです。合唱だけのア・カペラなのですが、原曲以上の厚みとハーモニーが感じられます。

原曲のアダージョは弦楽合奏による音楽で、物悲しい旋律が一度聴いたら忘れられません。この曲が一躍有名になったのは、ジョン・F・ケネディの葬儀に使用されてからではないでしょうか?以後、葬儀の音楽みたいなイメージが定着し、作曲したバーバーさんは
「私は、葬儀の音楽を作ったつもりはない」
なんて、愚痴をいっていたみたいです。

さらには、映画「プラトーン」で、悲劇の象徴的に使用されたり、良くも悪くも、なにかと良く使われる人気の1曲です。

この、バーバーのアダージョですが、私は断然、合唱版の「アニュス・デイ」の方が好きです。ただし、一点の曇りもないガラス細工のような音楽ですので、合唱団のレベルがストレートに出てしまう音楽でもあります。演奏の下手、上手いが、ハッキリでます。

そんな中で、一番美しいのが"オックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団"の演奏!これは感動しました。「アニュス・デイ」は"神の子羊"と訳されますが、大変洗練された合唱で、さながら天国にいるような気持ちになります。私は、この演奏と出会ってから、弦楽合奏版が物足りなくて、聴かなくなってしまいました(笑
オックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団は600年の伝統を誇るイギリスの聖歌隊だけに深みがあり、その響きも本当に癒されますね。

アダージョ・ア・カペラ
ヒギンボトム(エドワード) オックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団 バーバー カプリコーン室内アンサンブル フォーレ パレストリーナ モーツァルト バッハ ラフマニノフ
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1.アニュス・デイ(アダージョ)(バーバー)
2.ラシーヌの雅歌(フォーレ)
3.教皇マルチェルスのミサ曲~キリエ(パレストリーナ)
4.アヴェ・ヴェルム・コルプス(モーツァルト)
5.カンタータ第147番~主よ,人の望みの喜びよ(J.S.バッハ)
6.晩祷~アヴェ・マリア(ラフマニノフ)
7.エニグマ変奏曲(ニムロッドによる)~永遠の光(エルガー)
8.我はすべて汝のもとにあり(グレツキ)
9.我が祈りを聞きたまえ(メンデルスゾーン)
10.仔羊(タヴナー)
11.レクイエム~天国にて(フォーレ)
12.ミゼレーレ(アレグリ)

アダージョ・ア・カペラ〜こころのハーモニー
posted by 悠 at 18:53| Comment(4) | TrackBack(0) | クラシック>声楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
作曲者としては自分の曲が特定のイメージに固定されるのは嫌うんでしょうね.わかるような気がします.
例えば,「オリーブの首飾り」が手品の定番として使われるのは作者としてはどうなんでしょうね?
気にしないっていう人もいるかも知れませんが.
Posted by coollife at 2006年04月20日 23:05
coollifeさんへ

コメントありがとうございます。
たしかに、特定のイメージを持たれると、そうとしか思えなくなってしまったりってありますからね。
作品のイメージが狭くなってしまうのは、芸術的にはあまり良くないかもしれませんね。
Posted by 悠 at 2006年04月21日 22:26
そうですね.
非常にローカルな話で恐縮ですが,小学校のとき毎日給食の準備中に,「ドナウ川のさざなみ」が流れていたんですね.ですから,本来の曲想とは関係なく,この曲を聴くたびに給食を思い出してしまうんです.これってある意味不幸なことだと思うんですよ.
Posted by coollife at 2006年04月21日 23:29
coollifeさんへ

そういう曲ってありますあります!
私の小学校では、毎朝ベートーヴェンのメヌエットが流れていました。
6年間聴いたので、この曲を聴くと朝の小学校以外想像できません。

他にも、ドヴォルザークの「新世界」は下校とか、イメージが植え付けられてしまった曲って結構ありますよね。
Posted by 悠 at 2006年04月22日 23:06
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